睡眠時無呼吸症候群(SAS)・禁煙外来|横浜市磯子区「磯子駅」の内科・呼吸器内科 - 横浜磯子呼吸器内科クリニック

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)・禁煙外来

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)

睡眠時無呼吸症候群は日中の眠気、熟睡感の無さなどの他、高血圧症や心臓病や脳血管疾患を悪化させるのでできるだけ早く診断し、治療を始める必要があります。

成人の場合、いびきをかく人で、1時間に5回以上睡眠時無呼吸があり、日中に強い眠気や集中力低下などがあると睡眠時無呼吸症候群と診断されます。

診断には睡眠検査を行いますが、多く見られるのは、のどが狭くなって起こる閉塞型睡眠時無呼吸です。顎が小さいことや扁桃が大きいこと、肥満が原因となります。また中枢性睡眠時無呼吸といって脳など中枢神経に異常がある場合もあります。

主な治療には、その重症度に応じてCPAP(シーパップ=持続陽圧呼吸法)という治療機械を用いる方法、マウスピースを夜間装着する方法や、のどを広げる手術があります。

主な症状

寝ているとき

  • いびきをかく
  • 呼吸が止まる・むせる、息苦しさを感じる
  • 息苦しくて目が覚める(トイレに起きる)
  • 寝相が悪い
  • 寝汗をよくかくなど

起きたとき

  • 頭が痛い
  • 口が乾いている
  • いくら寝ても疲れが取れない
  • 熟睡感がない
  • 体が重く感じる
  • 起床時にスッキリしないなど

日中活動しているとき

  • だるさや倦怠感
  • 集中力の低下
  • 記憶力が低下してきた
  • いつも疲れている
  • 居眠りで交通事故を起こしかけたことがある
  • 会議中や仕事中など寝てはいけない場面で寝てしまう
  • 強い眠気に襲われるなど

治療方法

CPAP療法(シーパップ=持続陽圧呼吸法)

寝ている間の無呼吸を防ぐために、気道に圧力が掛かった空気を送り続けて気道を開存させて治療する方法です。ベッドサイドに設置したCPAP装置からエアチューブを伝い、鼻や口に装着したマスクからご自身の呼吸に合わせて気道へと空気が送り込まれます。

CPAP療法を適切に行うことで、睡眠中の無呼吸やいびきが減少し、眠気の改善や、血圧を下げる効果が期待されます。

マウスピース療法

軽度な症状に適した治療方法です。 睡眠時に、マウスピース(スリープスプリント)を装着し、下あごを上あごよりも前方に出すように固定させることで上気道を広く保ち、いびきや無呼吸の発生を防ぎます。

扁桃切除術

扁桃腺が大きい場合、睡眠時の舌の脱力によって気道が閉塞してしまう方にお勧めする手術です。

初診の流れ

一般的な流れをご紹介いたします。個々の症状や事情により治療計画を作成していきますのでご安心ください。

1受付・問診票の記入

来院されましたら受付に保険証や他院からの紹介状や診療情報提供書(持参された方のみ)をご提示ください。

問診票をお渡ししますのでご記入いただき、終わりましたら受付スタッフにお渡しください。※出来る限り詳しくご記入ください。特に他の医療機関にお掛かりの方は受診されている医療機関名、病名、処方内容などお教えください。特に精神科や心療内科に通院されている方はその旨をお伝えください。

2事前問診

ご記入いただいた問診票をもとに、医師の診察の前に専門スタッフが事前問診を行います。睡眠障害はストレスなどの心の問題のほかに口や鼻から肺までの空気の通り道がきちんと確保できているか等の器質的な問題が密接に関係しています。したがって不眠に関する問診は精神面、身体面に渡り多角的に15分~30分ほどお話をお聞きします。

他院に受診中の方で何らかの処方を受けている場合は事前にスタッフに申し出てください。

3診察・検査

問診でお伺いしたことをもとに、医師が診察を行います。事前問診に加えてさらに深く医師がお話を伺います。お話を踏まえて睡眠薬の作用、睡眠不足が引き起こす諸問題などをご説明していきます。次に個々の睡眠障害に対応するために必要な検査を行います。

4睡眠検査のご説明

実際の睡眠状態を把握するためにご自宅で行う睡眠検査(終夜睡眠ポリグラフィー)を行います。専門スタッフにより装着の仕方、正しく検査を行うための注意点の説明、次回の検査結果説明までの日程調整を行います。

今後の治療を行う上で、特に器質的な問題がないかどうかを把握しておくことは治療の幅を広げる上で非常に重要となりますので、出来る限り実施されることをお勧めします。

5費用について

当院は原則保険診療にて治療を進めていく保険医療機関です。

6次回の外来の流れ

自宅での睡眠検査を行った後、その結果説明のための外来を行います。その結果によって、治療を開始出来るか、更なる精密検査を行うのかをご相談の上決定することとなります。睡眠検査はご本人では知りえない数値化されたものでご理解いただくまで丁寧にご説明させていただき、しっかりとご納得いただきながら治療に繋げていきたいと考えています。

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禁煙外来

喫煙が高血圧に代表される生活習慣病や肺がんといった重篤な病気との因果関係が指摘されている中、禁煙に挑戦し失敗された方も多いと思います。

健康保険で行う禁煙治療は、お一人の努力だけではなく、禁煙補助剤の使用や医師、看護師の指導、アドバイスを受けて治療が進められますので、ご検討中の方はお問い合わせください。

※禁煙治療は2週間に一度の通院(約3ケ月)で5回の通院プログラムとなり、禁煙成功率は約70~80%です。

禁煙外来を受けるには

35歳以上の方は、下記の1~4の条件を満たしていれば健康保険で禁煙治療を受けられます。

35歳未満の方は、下記の1、3、4の条件を満たしていれば健康保険で禁煙治療を受けられます。

  • タバコ依存度スクリーニングテスト(TDSテスト)で5点以上 
  • 1日の喫煙本数×喫煙年数(ブリンクマン指数)が200以上 
  • 直ちに禁煙することを希望し、禁煙治療を受けることを文書により同意している(当院では問診票に記入) 
  • 初めて禁煙治療を受ける、もしくは前回の禁煙外来(保険診療による)初回日より1年以上経過している 

※条件を満たしていない項目があった場合、健康保険で治療を受けることはできません。
※禁煙治療は12週間で5回通院(2週間に一度の頻度のプログラムとなっています。スケジュールどおりに来院できない場合、保険診療での治療は中断となり、以降の治療は自費診療とさせていただきます。(再度保険適用になるには治療初回日から1年以上経過する必要があります)。

禁煙外来の流れ

1

検査

喫煙状況やニコチン依存度、禁煙の関心度などをチェックし、呼吸器の機能検査(初回のみ)、呼吸中一酸化炭素の検査を行います。

2

ご説明

病状に合わせて治療方法をご説明いたします。

3

処方

詳細に診断を行った上で禁煙開始日などを決定し、禁煙補助薬を処方いたします。

4

治療

定期的(2週間おき)にご来院いただき、禁断症状の確認や対処法などをカウンセリングしながら、治療を進めていきます。